中学校英語でつまずかないために③|「あっ!そういうことだったんだ!」が英語力を伸ばす

前回の記事では、小学校英語と中学校英語の間には「見えないギャップ」があり、その橋渡しとなる土台づくりが大切だというお話をしました。

今回は、その土台づくりのために、私がレッスンで一番大切にしていることをお話ししたいと思います。



私自身が経験した「英語がつながる瞬間」


私はアメリカ・イギリスへの留学中、授業で、友人と、家族と、毎日英語を話していました。

もちろん、その時は「これは現在完了」「これは不定詞」と文法や構文を考えながら話していたわけではありません。

相手に伝えたいことがあって、その場で自然に英語を使っていました。


日本へ帰ってきて、授業で出てきた文法をみて、

「あれ?これって(留学中に)普通に使ってた表現じゃん!」

と、はっとしたことを今でも覚えています。

まさに、「文法という知識」と「実際に使った経験」がつながった瞬間です。

この「分かった!」という感覚は、今でも忘れられません。


子どもたちにも、この経験をしてほしい


「あっ!」と気づいた瞬間、これは一生忘れられない経験になります。

私は子どもたちにも同じような経験をしてほしいと思っています。

中学校で新しい文法を習ったとき、

「あー、覚えなきゃ。」

ではなく、

「あ!これ知ってる!」

「レッスンでやったことがある!」


そんなふうに感じられたら、文法は「ただ覚えるもの」ではなく、今まで積み重ねてきた経験とつながります。

「知識」が「知っていること」に変わる瞬間です。




実は、毎回のレッスンには「ねらい」があります


レッスンでは、BBカードやジャズチャンツを取り入れています。


子どもたちはカードゲームを楽しんだり、リズムに合わせて英語を口にしたりしています。

でも実は、毎回のレッスンには私なりの「ねらい」があります。

「今日は、この文型にたくさん触れてほしい。」

「このチャンツは、中学校でこの文法を学ぶときにつながる。」

そんなことを考えながら、教材を選び、レッスンを組み立てています。

今は意味が分からなくても大丈夫。

まずは、「聞いたことがある」「言ったことがある」「使ったことがある」という経験を積み重ねていくことが大切だと思っています。

その経験が、中学校で学ぶ内容と結び付いたとき、本当の「分かった!」につながると考えているからです。


「あ!BBカードでやったやつだ!」


実際に、中学生のレッスンや英検対策では、こんな場面がよくあります。

文法を説明していると、

「先生、それってBBカードでやったやつ?」

「このチャンツに出てきた表現だ!」

という声が上がります。

私が、

「そうそう!あのフレーズのことだよ。」

と伝えると、

「あーーー!!」

と表情が変わる瞬間があります。

「だからあの語順だったんだ!」

「これ、BBカードで言ってたやつだ!」

そんな声が聞こえることもあります。

それまで別々だった「経験」と「知識」が、一つにつながる瞬間です。

私は、この瞬間が大好きです。

子どもたちの頭の中で、バラバラだった知識や経験が一本の線につながるからです。

「分からなかったこと」が「分かった!」に変わる、その表情を見るたびに、この積み重ねの大切さと子ども達の成長を感じます。


「経験」があるから、「理解」が深まる


もちろん、中学校では文法を学ぶことも、単語を覚えることも必要です。

でも、それだけでは英語は「覚える教科」になってしまいます。

一方で、小学生のうちから英語にたくさん触れ、「聞いたことがある」「言ったことがある」という経験を積んでいると、中学校で学ぶ内容と自然につながっていきます。

経験があるから理解できる。

理解できるから、英語がもっと面白くなる。

私は、その積み重ねを大切にしたいと思っています。


未来の「分かった!」のために


小学生のレッスンでは、「今すぐテストで点数が取れること」だけを目指しているわけではありません。

もちろん、点数につながる学びも大切です。

でも、それと同じくらい大切なのが、「未来の学びにつながる経験」を積み重ねることです。


そのため当教室では、フォニックスで読む力を育て、BBカードやジャズチャンツを通して英語の表現や文の型にたくさん触れ、自分の考えを書いたり・話したりしてどんどん発信できる、そんなレッスンを行っています。


子どもたちが中学校で、

「あ!そういうことだったんだ!」

と笑顔になる瞬間を思い浮かべながら、一つひとつのレッスンを積み重ねています。

その「分かった!」は、誰かに教えてもらったものではなく、自分自身の経験と結び付いて生まれた「分かった!」なんです。

そんな瞬間が、一つでも多く生まれたら嬉しいなと思っています。