中学英語でつまづかないために② 小学→中学の「見えないギャップ」とは?

なぜ小学校で英語を習っているのに、中学校で苦手になる子が増えるのか?

前回の記事では、「中学校英語でつまずかないためには、先取りではなく土台づくりが大切」というお話をしました。


では、なぜ小学校で英語を学んでいるにもかかわらず、中学校に入ると英語を苦手に感じる子が増えてしまうのでしょうか。

今回は、その理由についてお話ししたいと思いします。


「昔と違って、小学校で英語をやるようになったから、中学校に入っても大丈夫!」

そう思われている保護者の方も多いのではないでしょうか。


実際、小学校5・6年生では英語が正式な「教科」となり、学校で英語を早く学べるようになりました。

しかし現実には、中学校に入った途端に英語への苦手意識を持ったり、「英語が嫌いになってしまった」と悩んだりするお子さまが少なくありません。


それは決してお子さまの努力不足ではなく、近年のお子さん方の英語教育の環境が大きく変化し、同時に「中学校英語」も劇的に変化してることも、大きく関係しているのです。

理由1:中学校の英語が「難化」している(語数・文法の変化)

保護者のみなさんが「自分たちが中学生だった頃と同じ」と思っていると、、、
現在の中学英語の難易度には驚かされます。

特に大きな変化は以下の3つです。


習う単語数が約2倍に増加


昔は中学3年間で1,200語程度でしたが、現在は小中合わせて最大2,500語と、2倍程度の単語を扱います。

スピードが速い文法学習と高校レベルの文法の前倒し

かつては高校で習っていた「仮定法」や「原形不定詞」などが、現在では中学校の教科書に入っています。

しかも、中学に入った途端、中1のうちに基本となる重要な文法を一気に!学ぶことになります。


小学校で習ったことは「知っている」前提で進む


中学校の授業やテストは、小学校で扱った単語や表現を「読めている」「書けている」(既習)という前提で進んでいきます。

つまり、、、

昔よりも覚える量が増え、
内容も難しくなり、
スピード感も格段に上がっている


これが現在の中学英語なのです!


理由2:求められる「力」の変化

単に難しくなるだけでなく、小学校と中学校では「求められる成果」そのものが異なります。


小学校の英語:楽しむことが中心

  • 目的:英語に親しみ、「楽しい!」と感じること
  • 活動:ゲームや歌、簡単なやり取り(聞く・話す)
  • 評価:関心や意欲、積極的に参加する姿勢

中学校の英語:理解・活用・正確性が求められる

  • 目的:文法やルールを論理的に理解し、正確に使うこと
  • 活動:正確に読む・正しく書く・自分の考えを英語で表現する
  • 評価:定期テストによる数値(点数)での評価

小学校の「耳で聞いて楽しむ英語」から、中学校では「自分で読んで、正確に書いて、テストで結果を出す英語」へと、中学1年になると同時に、一気に切り替わります。


理由3:「聞く・話す」から「読む・書く」への橋渡しが追いつかない


例えば、小学校で “I like soccer.” と言えるようになったとします。

これが中学校になると、言えるだけでは不十分で、次のような「自立した理解」が必要になります。

  • 「like」という単語を見て自力で読める
  • スペルを正しく書ける
  • なぜこの語順になるのか(ルール)を理解している
  • 他の単語に置き換えて、自分で文を作れる

この「耳で楽しむ状態」から「文字で理解して書く状態」への橋渡し(土台づくり)ができていないと、中学校のスピードに置いていかれてしまうのです。


中学校準備で本当に必要な力とは?

中学校準備というと、「英単語をひたすら暗記させなきゃ」「文法用語を早く教えなきゃ」と焦りがちです。

しかし、本当に必要なのは知識の丸暗記ではありません。「自分で正しく読める土台」と、文法の仕組みに「自ら気づける力」を育てておくことです。

当教室では、難化する中学英語に対応するために、次のアプローチを行っています。


文字と音を結びつける(フォニックス学習)


文字と音の関係のルールを理解して、自力で英文を読める土台をつくります。


フレーズや文構造を丸ごと体感する

リズムやカードゲームを通して、ネイティブが使う自然なフレーズや文の構造(語順)を体の中に丸ごと取り入れます。

あらかじめ文の構造が体に染み込んでいると、中学校で本格的な英文法を習ったときに「あ!あの時のフレーズはこういう仕組みだったんだ!」と自分自身で気づくことができます。


ただ丸暗記させられた知識はすぐに忘れてしまいますが、「自分で気づけた!」という感動は強い「成功体験」となり、子どもたちの大きな自信へと変わります。この成功体験があるからこそ、中学校での英語学習にも主体的に取り組めるようになるのです。


「読む土台」と「気づける力」があれば、中学英語も怖くない!

中学校英語の難易度が上がっているからこそ、小学生のうちに必要なのは「中学校の内容をただ詰め込むこと」ではありません。

「自分で読める土台」をつくり、「自分で気づけた!」という成功体験を積み重ねておくことです。

そして、小学生のうちから始めれば、時間をかけて、繰り返し積み重ねていくことが出来ます。

当教室では、難化する中学校英語にしっかりつながる「読む・気づく・理解する力」を育てる『中学校準備講座』を開講しています。

「中学校でも英語が得意なままでいてほしい」「成功体験を重ねて、自信を持って英語に向き合ってほしい」とお考えの保護者様は、ぜひ一度ご相談ください!